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悪魔の視覚研究所は世の中の様々なテーマを視覚心理学を基軸に分析・考察していくサークルです。前回は色彩を取り扱い、人と色彩の関係性を探るためのフレームワークとしてのパーソナルカラーを紹介しました。今回のテーマは顔です。顔とは、ただ単に目がふたつあって、鼻がひとつあって、口がひとつある、というだけじゃありませんよね。顔のパーツそれぞれは独立した感覚受容器であり、また顔全体が表情を作り自身の感情を出力することもあります。 それに、顔は人それぞれ違う特徴を持ちます(※一卵性双生児等の特殊な例を除く)。この性質を活かし、近年では個人認証に使われることが増えてきています。一方で顔の印象に対する考察は古くから行われており、例えば19世紀には観相学といった占いのようなものが大衆にも広く浸透していました。観相学はその科学的根拠の不十分さや人種差別的な観点が含まれることから近年では支持を得られるものではなくなっていますが、その後コンピュータグラフィックス等を駆使した実験心理学の研究などから、その直感的な印象の不思議については徐々に解明されてきています。 顔は今も昔も人々の興味を惹き付ける対象です。本書ではコンピュータによる画像処理技術としての顔認識と、人と顔の関連性を生理学的、または心理学的に知ること、そしてそれらの活用方法の紹介と考察を目的としています。

悪魔の視覚研究所は世の中の様々なテーマを視覚心理学を基軸に分析・考察していくサークルです。前回は色彩を取り扱い、人と色彩の関係性を探るためのフレームワークとしてのパーソナルカラーを紹介しました。今回のテーマは顔です。顔とは、ただ単に目がふたつあって、鼻がひとつあって、口がひとつある、というだけじゃありませんよね。顔のパーツそれぞれは独立した感覚受容器であり、また顔全体が表情を作り自身の感情を出力することもあります。 それに、顔は人それぞれ違う特徴を持ちます(※一卵性双生児等の特殊な例を除く)。この性質を活かし、近年では個人認証に使われることが増えてきています。一方で顔の印象に対する考察は古くから行われており、例えば19世紀には観相学といった占いのようなものが大衆にも広く浸透していました。観相学はその科学的根拠の不十分さや人種差別的な観点が含まれることから近年では支持を得られるものではなくなっていますが、その後コンピュータグラフィックス等を駆使した実験心理学の研究などから、その直感的な印象の不思議については徐々に解明されてきています。 顔は今も昔も人々の興味を惹き付ける対象です。本書ではコンピュータによる画像処理技術としての顔認識と、人と顔の関連性を生理学的、または心理学的に知ること、そしてそれらの活用方法の紹介と考察を目的としています。